家計を圧迫する食費高騰、私たちはどう向き合うべきか? ♯181

毎日の買い物で「また値上がりしてる…」と感じること、増えていませんか?

以前なら価格が据え置きの食材を選ぶという逃げ道がありました。

ところが今は、ほぼすべての食品が軒並み上がっており、選択肢そのものが

狭まっている状況です。しかも安い食材ばかりで献立を組むと、家族から

「またこのメニュー?」と不満の声が上がるという悩ましいジレンマも。

エンゲル係数が示す”豊かさの後退”

家計の消費支出に占める食費の割合、いわゆるエンゲル係数は現在、平均的な世帯で

およそ30%に達しています。「国が豊かになれば下がる」とされてきたこの指標ですが、

2015年あたりを境に世界的な上昇トレンドに転じました。

なかでも日本の上昇幅は約5ポイントと、G7の中で最も大きい数値です。

水準としては東欧諸国に近づいており、先進国としての豊かさが

揺らぎつつあると言えるでしょう。

食料品の物価上昇はどれほどか

食料品の消費者物価指数(前年比)を振り返ると、2022年が4.5%、

2023年が8.1%、2024年が4.3%、そして2025年の上半期平均は7.2%。

生鮮食品に絞れば、さらに高い伸び率を記録しています。

数字だけ見ても、家計への打撃が相当なものだと実感できるはずです。

節約のしわ寄せはどこへ向かうのか

興味深いことに、食費が高騰したとき最も削られるのは、やはり「食費そのもの」

だというデータがあります。パンや生鮮魚、生鮮肉など値上がり幅の大きい品目ほど

購入量が減少し、調理食品にも買い控えの動きが見られます。食品以外では婦人服や

娯楽関連の支出がカットされやすい傾向にあるものの、削減のインパクトが最大なのは

依然として食料品カテゴリです。

「いつものパンが高くなったから、少し安い銘柄に替えて今月を乗り切ろう」——

こんな経験に心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

食の値上がりが食の節約を生むという構図は、まさに多くの家庭のリアルな姿を

映し出しています。

先行きが見通しにくい今だからこそ、家計全体のバランスを定期的に見直し、

無理のない範囲で支出をコントロールしていく意識が大切になりそうです。

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