上昇基調が続く長期金利、その背景とは?
2025年に入り、日本の長期金利が1.5%前後の水準に達する場面が増えています。
3月、5月、7月と段階的に切り上がり、7月後半には1.5%台へ到達しました。
この動きの起点となっているのが、2024年3月に日銀が実施したマイナス金利の解除です。
いわゆる「金利のある世界」への転換が、市場に今後の利上げ観測を織り込ませ、
長期金利を押し上げる構図が鮮明になっています。
個人でも買える長期国債──その魅力と注意点
償還まで10年の新発国債は、個人でも毎月の募集時に額面5万円単位で購入可能です。
変動金利型や、2年・5年の固定金利型も選べるため、選択肢は意外と豊富といえるでしょう。
円建て資産の中では比較的高めの利回りが得られる点は魅力ですが、気になるのは
「もう少し待てばさらに有利な金利になるのでは?」という迷いではないでしょうか。
低い金利で資金を固定してしまうと、後からより高い利回りの機会を逃す──
いわゆる「機会損失」のリスクが生じます。
2%台への到達は当分先?過去の推移が示すヒント
では、長期金利が2%を超える日は近いのか。過去のデータを振り返ると、
2%台で推移していたのは1990年代まで遡ります。その後は1%台からマイナス圏まで
低迷が続いた歴史があり、急激な上昇は想定しにくいというのが現実的な見方です。
仮に上昇トレンドが続いたとしても、1%台後半でしばらく推移する可能性が
高いと考えられます。
迷ったときの鉄則は「時間分散」
「今がベストな買い時かどうか判断がつかない」──そんなときに有効なのが、
投資資金を半年や1年ごとに分割して投じる時間分散の戦略です。
株式投資でよく知られる手法ですが、債券投資にも同じ考え方が応用できます。
最善の結果にはならなくとも、何もしないまま機会を逃すよりは着実にベターな成果
が期待できるでしょう。
住宅ローンへの影響も見逃せない
長期金利は固定型住宅ローンの金利と連動しているため、マイホームを検討中の方
にとっても無視できないテーマです。
2%台に達するまでにはまだ時間がかかりそうとはいえ、2024〜2025年は明らかな
上昇局面にあります。かつてのように1%を下回る水準に戻ることは考えにくく、
金利動向を注視しながら早めの判断が求められる局面といえそうです。
※本記事は各種公開情報を基にした筆者個人の見解であり、特定の金融商品の購入を
推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いいたします。

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