20歳を迎えると学生でも国民年金への加入が必須となりますが、収入のない学生向けに「学生納付特例制度」という救済策があります。前年所得が128万円以下(扶養家族により加算あり)の大学生や専門学校生なら、在学中の保険料支払いを先送りできる便利な仕組みです。
猶予のメリットとデメリット
この制度を利用すれば、年金の受給資格期間にはカウントされるため安心ですが、落とし穴があります。猶予期間中の保険料は未納扱いとなり、将来もらえる年金額が減ってしまうのです。実際、追納している人はわずか8.9%という低さで、多くの人が年金減額のリスクを抱えています。
賢い追納のタイミング
卒業後10年以内なら猶予分を後払い(追納)できますが、タイミングが重要です:
【2年以内】 当時の保険料額のみで追納可能
【3年目以降】 加算金が上乗せされ負担増
例えば、2015年4月〜2016年3月に猶予を受けた場合、2025年10月に追納申請すると、10年経過した2015年4月〜9月分は追納不可となってしまいます。
追納を逃した場合の対策
追納期限を過ぎても諦める必要はありません:
- 60歳以降の「任意加入制度」で年金額アップ
- 60歳以降も会社員として厚生年金に加入
学生時代の決断が老後の生活に直結します。就職後は早めに追納計画を立て、将来の年金額を守りましょう。加算金がかからない2年以内の追納がベストですが、それ以降でも10年以内なら間に合います。今すぐ年金事務所で自分の猶予期間を確認してみてはいかがでしょうか。

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