ここ数年で、お金にまつわる空気がずいぶん変わったと感じています。長らく「預けても増えない」が当たり前だったのに、最近は銀行の定期預金やネット銀行のキャンペーンで、そこそこの金利を目にするようになりました。せっかくなので、自分が預貯金と債券をどう考えているのか、整理してみます。
「増えない時代」が終わりつつある
かつて日本はマイナス金利と呼ばれる、超低金利の時代が長く続きました。普通預金の利息なんて、あってないようなもの。ところが政策の転換をきっかけに、短期の金利が少しずつ引き上げられ、それに連れて中長期の金利も上を向き始めたのです。メガバンクの普通預金や定期預金も、以前とは桁が違う水準になってきました。ネット銀行では、期間限定で一段と高い金利を打ち出すところも出てきています。
専門家のあいだでは「金利上昇はまだ途中ではないか」という見方も少なくないようです。もちろん経済や物価次第で、この先どうなるかは誰にも断言できません。ただ、少なくとも「金利のある世界」が戻ってきたのは確かだと感じています。
上昇局面の預金、私が意識していること
金利が上がっていく途中だとすると、今の金利が天井とは限らない。そう考えると、預け方にもコツがあると気づきました。鉄則はシンプルで、「長期の固定でガチガチに固めすぎない」こと。
具体的には、半年や1年といった短めの定期を自動継続にしておき、金利が上がってきたら、より有利な条件へ預け替える。こうしておけば、上昇の恩恵を取りこぼしにくくなります。ネット銀行や地方銀行のネット支店は、同じ1年でも金利が高めなことがあるので、私は時々ランキングをのぞいて比べています。
ただし高金利のキャンペーンには、最低預入額が大きめだったり、中途解約の条件が厳しかったりする落とし穴も。飛びつく前に、入出金のしやすさや解約ルールまで確認しておくのが大事だと痛感しました。
預金の「次の一手」としての国債
もうひとつ私が注目しているのが、個人向け国債です。預金とは別物ですが、元本と利子を国が支えているので、感覚としては預金に近く、安心して持てます。変動10年・固定5年・固定3年といった種類があり、いずれも一般的な定期より金利は高めという印象です。
とりわけ変動10年は、半年ごとに金利が見直される仕組み。金利がまだ上がりそうな局面では、将来の利率アップを取りに行ける点が魅力に映ります。発行から一定期間が過ぎれば換金もでき、しばらく使う予定のない資金の置き場所として、私のなかでは有力候補です。すぐ換金すると直前の利子が差し引かれて実質ゼロになる点だけは、覚えておきたいところでした。
もう少し踏み込む人への債券という選択肢
金利が上がる局面では、債券の利回りが預金よりひと足先に上がる傾向があるそうです。そこで視野に入るのが、市場で売買できるタイプの利付国債。同じ期間なら受け取る利子は厚めですが、途中で売ると価格が変動し、金利が上がっていると売却損が出ることもある。期間が長いほどこの値動きは大きくなるので、満期まで持ち切れるかどうかが判断の分かれ目だと理解しました。
さらに利回りを求めるなら、個人向けの社債もあります。最大の魅力は金利の高さ。ただし、発行する企業が万一行き詰まれば、元本が大きく傷つく恐れもあります。だからこそ、信用力を示す「格付け」の確認は欠かせません。「高い金利はリスクの裏返し」と肝に銘じ、私は格付けがしっかりした銘柄に絞るようにしています。仕組みが複雑で理解しきれない条件が付いた社債は、無理せず見送るのが無難でしょう。
結局は「目的別の置き場所」が肝心
いろいろ見てきて行き着いたのは、結局「お金の役割ごとに置き場所を分ける」という当たり前の発想でした。
毎日の生活費やいざというときの予備費は、すぐ動かせる普通預金に。数年内に使う予定の資金は定期預金で。もう少し寝かせられて、でも流動性も残したい資金は変動10年の国債で、といった具合です。そして、長い時間をかけて育てたいお金は株式や投資信託も含めて考える——ただし、リスクを抑えたい人や、控えめな利回りでも目標に届きそうな人なら、預貯金と債券の比率を高めに保つのも十分ありだと思います。
金利がじわりと戻ってきた今は、ネット銀行の定期や個人向け国債、社債なども上手に組み合わせて、資産全体の利回りを底上げできるタイミングかもしれません。とはいえ、商品ごとの仕組みやリスクは思った以上に奥が深いもの。私自身、基礎から学び直すなかで、入門書やオンライン講座にずいぶん助けられました。「自分に合った置き場所を整理したい」という方は、下のリンクから内容だけでも眺めてみてください。最初の一歩として、きっと役に立つはずです。

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