生命保険といえば「もしものときにお金を受け取るもの」というイメージが強いかもしれません。けれど実は、保険金とは別に、契約していること自体で使える便利なサービスがついていることをご存じでしょうか。これがいわゆる「付帯サービス」。意外と知られておらず、使わないまま放置されているケースが少なくないのです。
なぜ保険会社はサービスを充実させるのか
そもそも、保険会社が保障以外のサービスに力を入れる背景には、各社の激しい競争があります。保障内容や保険料だけで横並びになりやすい中、「契約するとこんな特典がありますよ」と差をつけたいわけですね。
加えて、医療技術の進歩で病気の予防や早期発見ができるようになった点も大きいでしょう。会社側が健康サポートを提供し、契約者が重症化を防げれば、結果的に支払う保険金も抑えられます。契約者は加入のメリットを早くから実感でき、会社は浮いたコストをさらなるサービスに回せる。双方にとって嬉しい仕組みになっているのです。
どんなサービスが受けられる?
付帯サービスは、ざっくり「健康・医療」「介護」「暮らし全般」の3つに分けられます。
健康・医療系では、医師や看護師に電話で相談できるサービスが代表的です。24時間対応のものも多く、夜中に体調を崩したときなどに頼りになります。病気が見つかったときに別の医師の意見を聞ける「セカンドオピニオン」の紹介や、人間ドックの優待、心の悩みに専門家が応じてくれるカウンセリングなどもあります。
介護分野では、ケアマネジャーへの相談や、介護施設・事業者の紹介を受けられるものが中心です。暮らし全般では、旅行やレジャー施設の割引、貯まるポイント、さらには税金や相続といった困りごとを専門家に相談できるサービスまで、実に幅広く揃っています。
ちょっと変わったユニークなサービスも
会社によっては個性的なものもあります。たとえば、少量の採血や尿だけで認知症やがんのリスクを手軽に調べられる簡易検査。診断ではなくあくまで目安ですが、本格的な検査を受けるきっかけになりますよね。家族へ伝えにくい想いを動画で残し、亡くなった後に受取人へ届けるという心温まるサービスを用意する会社もあるそうです。
賢く使いこなすコツ
ただし、注意点もあります。付帯サービスは保障そのものとは違い、約款で約束されたものではありません。つまり、内容が後から変わったり、終了したりすることもあるのです。
そこでおすすめなのが、毎年届く「契約内容のお知らせ」をチェックするタイミングで、サービスの中身・利用できる人・連絡方法の3点を確認しておくこと。いざというとき慌てないために、専用アプリへの登録なども済ませておくと安心です。利用できるのは本人だけと思い込みがちですが、同居の家族まで対象に含まれる場合もあるので、ここも要チェックです。
保険を選ぶ際の最優先はあくまで保障と保険料。付帯サービスはそのうえでの「プラスα」と考えるのがよいでしょう。とはいえ、せっかく用意されているのに知らずに使わないのは、なんとももったいない話。上手に活用して、加入期間中ずっと保険の恩恵を受けたいものですね。

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