物価上昇、いつまで続く?過去の動きから探るこれからの見通し ♯182

「最近、値上げのニュースばかり…」と感じている方も多いのではないでしょうか。日本の消費者物価は2022年あたりから上昇基調が続いており、家計への負担は増すばかり。では、この物価高はいったいいつになれば落ち着くのでしょう?今回は過去の流れをひも解きながら、その行方を一緒に考えていきます。

世界のインフレに巻き込まれた日本

発端は2020年のコロナ禍。各国が一斉に大規模な金融緩和に踏み切った結果、感染の波が落ち着くと同時に世界的なインフレが一気に加速しました。日本もその波に飲み込まれた格好です。

さらに追い打ちをかけたのが円安。2022年初めには1ドル115円程度だった為替レートが、その後130〜150円台へと大きく動きました。輸入コストが跳ね上がったことで、国内の物価も連鎖的に押し上げられていったのです。

海外は落ち着き、日本だけが取り残された?

欧米を中心とした先進国では、2024年春頃から物価上昇率がおおむね2%前後まで沈静化。同年の夏から秋にかけては金融引き締めを緩め、利下げへと舵を切りました。

一方で日本が金融緩和の修正に着手したのは2024年3月。スタートが遅れた影響で円安基調が抜け切らず、2024年11月から2025年5月の期間においては、なんとG7諸国の中で最もインフレ率が高い国となってしまったのです。

カギを握るのは日銀の利上げペース

この構図から見えてくるのは、「日銀が金利をコントロールできれば、物価も落ち着いていく」というシナリオ。現在の政策金利は0.5%。仮に半年ごとに0.25%ずつ段階的に引き上げていくとすると、3%に到達するのはおよそ5年後、つまり2030年頃という計算になります。

裏を返せば、少なくともこの先2〜3年は物価上昇と付き合っていく覚悟が必要かもしれません。

今、私たちにできること

将来の見通しは誰にも断言できませんが、流れを理解しておくことは家計防衛の第一歩。固定費の見直し、資産運用の検討、借入の計画的な整理など、「上昇局面でも揺らがない家計」を意識して行動していきたいですね。

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