【プロの真似でOK】GPIFの「4資産均等」を個人の資産運用に活かす方法 ♯247

世界最大級の機関投資家「GPIF」とは

GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)は、私たちの公的年金を持続させるため、年金積立金を運用する公的機関です。その運用額はなんと約250兆円(2025年3月末時点)と、世界最大級の機関投資家。いわば「資産運用のプロ中のプロ」です。

そんなGPIFの資産配分は、老後に向けて資産形成をしたい個人にとっても、大いに参考になります。2025年4月からの第5期計画をもとに、その運用方針を見ていきましょう。

基本は「4資産への均等投資」

GPIFの運用目標は「賃金上昇率+α」で設定され、2025年度からは「名目賃金上昇率+1.9%」。前期より0.2%引き上げられました。

長期運用では、基本となる資産構成を決めて長く維持するほうが効率的とされています。GPIFが選んでいるのは、国内債券・外国債券・国内株式・外国株式の4資産を25%ずつ均等に持つシンプルな配分。目標利回りは上がったものの、地政学リスクで株価変動が大きくなる可能性もあることから、株式比率は高めず、前期と同じ均等配分を維持しています。

この「リスクを抑えつつ着実に増やす」という姿勢は、「できるだけ安全に老後資金を作りたい」という個人の目的とも、ぴったり合致します。

長期で年率4%超の実績

GPIFは各資産の期待リターンも公表しています。財政検証の4つの経済シナリオに基づいて推計されたもので、相談や自分の試算の根拠として使いやすいのが利点です。

注目すべきは実績です。市場運用を始めた2001年度以降、単年ではマイナスの年も20%超の年もありましたが、2001〜2024年度の長期では年率+4.20%。4資産を均等に持つだけで、長い目で見れば着実な成果を上げてきたのです。ここに、長期・分散投資の力が表れています。

安定重視か、利回り重視かで調整を

この4資産均等を「土台」にして、自分の目的やリスク許容度に応じてアレンジするのがおすすめです。

  • 利回りを高めたい → 株式、特に外国株式の比率を25%より高める(その分リスクも上がる点に注意)
  • リスクを抑えたい → 債券の比率を高める

なお、長くマイナスが続いた国内債券も、日銀が2025年1月に政策金利を0.5%へ引き上げるなど金利が上昇傾向にあり、利回りが上がれば再び選択肢になり得ます。株式の暴落時に債券が値上がりすることもあるため、リスクヘッジとして債券を組み込む意味は十分にあります。

また、株式が値上がりして比率が偏ったら、一部を売って債券を買い戻す「リバランス」も大切。これはリターンを狙うためというより、リスクをコントロールするための作業と考えましょう。

資産配分に迷ったときは、まず「土台」を持つこと。GPIFの4資産均等をベースに、必要に応じてリート(不動産投資信託)や金を加えるなど、自分仕様に調整していくのが賢いやり方です。

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