外貨預金と外貨建てMMF、どちらを選べばよいか迷っていませんか。どちらも外貨で資産を保有する点は共通していますが、仕組みやリスクには違いがあります。今回は外貨預金と外貨建てMMFの特徴を整理してご紹介します。
外貨預金と外貨建てMMFの仕組み
外貨預金の特徴とは
外貨預金は、円以外の通貨で預け入れる預金のことです。利息も外貨で受け取り、外貨ベースでは元本が保証されます。米ドルやユーロ、豪ドルのほか、南アフリカランドやトルコリラといった高金利通貨を取り扱う金融機関もあります。
外貨建てMMFの特徴とは
外貨建てMMF(Money Market Fund、外貨で運用される投資信託の一種)は、格付けの高い短期の国債・地方債や短期金融商品を中心に運用されるため、比較的安全性が高いとされています。運用実績に応じて毎日分配が行われ、分配金は原則として自動的に再投資されます。取扱通貨は外貨預金より少なめで、米ドル建てのほか南アフリカランド、トルコリラなどがあります。
いずれも日本円より高い利回りを期待できる点が魅力とされていますが、元本や利回りが保証されるものではありません。
特徴を比較してみよう
外貨預金と外貨建てMMFには、以下のような違いがあります。
| 項目 | 外貨預金 | 外貨建てMMF |
|---|---|---|
| 運用益 | 利息・為替差益 | 分配金・為替差益 |
| 税金 | 利息は20.315%源泉徴収、為替差益は総合課税 | 分配金は20.315%源泉徴収、為替差益は申告分離課税 |
| 解約・払い出し | 普通預金は随時、定期預金は原則満期時 | 随時 |
| 主な取扱金融機関 | 銀行 | 証券会社 |
| 元本保証 | 外貨ベースで保証(為替差損の可能性あり) | なし |
| 資産保全 | なし(預金保険の対象外) | あり(分別保管制度) |
〔出典:日本FP協会(公式サイト)〕※税制は2024年時点の情報です。最新情報は国税庁公式サイトをご確認ください。
コストとリスクの違いに注意
両方に共通する為替手数料
外貨預金、外貨建てMMFともに、円から外貨、外貨から円に交換する際の為替手数料が必要です。外貨建てMMFは、これに加えて保有期間中に信託報酬(運用管理費用)が間接的にかかります。
為替変動リスクは共通の注意点
外貨預金、外貨建てMMFに共通するのは為替変動リスクです。円高になった場合、円換算での資産価値が目減りする可能性があります。
外貨建てMMFにはこれ以外に、以下のような固有のリスクもあります。
- 価格変動リスク:組み入れ債券の価格変動により基準価額が変動する
- 金利変動リスク:金利上昇時に債券価格が下落する
- 信用リスク:組み入れ債券の発行体が債務不履行になる可能性がある
破綻時の資産保全にも違いが
外貨建てMMFは分別保管により、証券会社が破綻した場合も資産が保全される仕組みがあります。一方、外貨預金は預金保険の対象外である点に注意が必要です。
よくある質問
Q. 外貨預金と外貨建てMMFはどちらがリスクが低いですか?
A. 一概には言えません。外貨預金は元本が外貨ベースで保証される一方、預金保険の対象外です。外貨建てMMFは元本保証がない代わりに、分別保管による資産保全があります。どちらも為替変動リスクは共通しているため、目的や許容できるリスクに応じて選ぶことが大切です。
Q. どちらも儲かる可能性がありますか?
A. 日本円より高い利回りが期待できるとされていますが、為替変動により為替差損が生じる可能性もあります。投資は自己責任であり、元本を下回るリスクがある点にご注意ください。
まとめ
- 外貨預金は元本保証があるが預金保険の対象外
- 外貨建てMMFは元本保証がないが分別保管で資産が保全される
- 為替変動リスクは共通するため、目的に応じた選択が重要
自分に合った外貨運用商品を知りたい方は、金融機関や証券会社の商品比較を確認してみてはいかがでしょうか。

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