保証委託料について(賃貸借契約の初期費用) #11

 初期費用の中に「保証委託料」というものがあります。

以前は連帯保証人が必須でしたが、最近は大手法人契約でない限り、保証会社加入が9割以上を占めます。

主に賃料の支払いが滞った場合に、立て替えて貸主へ送金するため貸主側は入金遅れの心配はありません。

そして債権が保証会社へ移るため、家賃を滞納すると保証会社から請求を受けます。

その際に手数料が上乗せになること、振込先がいつもとは違う所になるので振込手数料が別途かかること

が挙げられます。費用が無駄にかかってしまうので、毎月の引き落とし日には残高を確保しましょう。

保証会社に加入するメリットは、連帯保証人を頼まなくてもいい事です。

以前は3親等以内の親族にお願いして印鑑証明書の原本を取り寄せていましたが、最近は保証会社加入が

必須のため、その手間が無くなっています。

貸主側からしても、賃料滞納以外に夜逃げや室内での死亡事故対応もしてくれる保証会社は、

重宝している方も多いので、初期費用に関しては理解しておく必要があります。

 保証委託料は「初回のみプラン」と「毎年プラン」の2種類が一般的です。

「初回のみプラン」は初期費用に含まれる賃料総額の80%~100%を契約時に支払うだけで、

退去するまで保証を受けられます。

一方で「毎年プラン」は賃料総額の40%~50%と安く済みますが、その後毎年10,000円が

かかってきます。学生のキャンパス移動が確定している方、転勤が多い方などは毎年プランにした方が

お得かもしれません。その時の状況によって希望を伝えるようにしましょう。

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