不動産関連の資格と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが「宅地建物取引士」です。
宅建と略されることが多いですが、元々は宅地建物取引主任者という名称でした。
士業への格上げにより、ここ何年かは宅地建物取引士として業務にあたります。
各事業所ごとに5人に1人配置する必要があるため、人数が多いお店はその分多くの
宅建士が必要です。
資格手当がつく会社も多く、収入UPが見込めます。私の肌感覚では仲介専門の会社は
30,000円前後、ハウスメーカー系の持っていて当たり前という社員が多い会社は
無し~5,000円と少額ではないかと感じています。
本試験は10月第3日曜日、合格発表は6週間後の水曜日となっています。
全50問で約7割(35点前後)で合格となりますが、その年によって基準が変わります。
1~2点のボーダーラインには毎年2万人前後がひしめき合っており、合格発表までの
日数がとてつもなく長く感じます。
また一般的には知られていませんが、不動産業者には優先的に「5問免除」の制度が
存在します。開催場所で2日間(8時間×2)缶詰になりますが、本試験の時事ネタが
出題される問46~問50が免除で、試験会場も5問免除の方は別の教室へご案内となります。
費用は15,000円前後で面倒ですが、本試験のアドバンテージとして本気で受かりたい方は
受けておいた方が良いでしょう。
極稀に本試験で「ボツ問題」が出ることがあります。これは問題の質というよりは、
日本語の解釈の問題で、答えが2つになったり解答に当てはまるものがなくなったりする
現象です。ちなみに私が受かった年の前年にこれが起こりました。しかも問47で…
各教育機関の合格推定ラインは35点が一番多く、私も35点だったためボーダーですが
一途の望みを持っておりました。しかし合格発表の際に、私が免除になった問題でボツが
出たのです。よって全員1点上がり合格ラインは「36点」となりました。1点差で不合格
となった私はそこから3日酔いするほど酒を飲み、忘れることにして次の週からは気持ちを
入れ替えて翌年合格することができました。
自らの生活のためにも、早めに取得して活かしていきましょう!
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